アナログなロマンス(2)
とりあえず、ゼフェルは執務室に戻った。 どうせ仕事になんてなるわけはなかったから、あのままばっくれて私邸に帰ったって良かったのだけれど、ここにいればロザリアが訪ねてくるかもしれないと、ちょっとそんなことを思ったりもした。… アナログなロマンス(2) の続きを読む
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とりあえず、ゼフェルは執務室に戻った。 どうせ仕事になんてなるわけはなかったから、あのままばっくれて私邸に帰ったって良かったのだけれど、ここにいればロザリアが訪ねてくるかもしれないと、ちょっとそんなことを思ったりもした。… アナログなロマンス(2) の続きを読む
ある晴れた日。うららかな陽光の優しい、気持ちの良い午後のこと。 今日の予定をきっちり済ませたロザリア・デ・カタルヘナは、これから夕暮れまでのひと時を最近見つけたひそかな楽しみにあてるつもりであった。 「これ今人気なんだっ… アナログなロマンス(1) の続きを読む
「おい、急げ。 これが最後の便だぞ」 シャトルの搭乗口、少しいらついた様子の栗毛の青年が、ゲート辺りでまだもたもたしている後輩に向かって。 「おい、ホントにおいてかれるぞ? 休暇中、ここにいたいってならそう言ってくれ」 … Felicia~約束の瞬間~(3) の続きを読む
「社長、こんな所においででしたか。 お探ししましたよ」 言葉どおり、あちこち探し回ったのだろう。 年かさの重役の額には、汗が浮いていた。 「新型の披露パーティーです。 お願いですから、うろうろしないでいてください」 その… Felicia~約束の瞬間~(2) の続きを読む
カタカタカタカタ……。 深夜の工房に、乾いた音が走る。 Scanstate /I migsys.inf /I miguser.inf /I sysfiles.inf Z: ディスプレイの明かりに照らされた横顔。 鋭角的な… Felicia~約束の瞬間~ の続きを読む
「それ……、造るンですか?」 視線で設計図を指すと、赤い瞳を銀のまつげが隠した。 「量産用じゃあないですよね?」 努めて軽く聞く。 「ああ。見りゃ、わかんだろーが。 特注だ。」 やっぱり。 そうなると、その先を聞… Felicia~至福の瞬間、至福の場所へ~(2) の続きを読む
「降ってきやがった」 白いつなぎの肩口に積もる粉雪をはらいながら、栗色の髪の青年が小走りに駆け込んでくる。 「そうか。 じゃあこれで、しばらく輸送船(ふね)は出せねえな。 今出たやつが、最後ってこった」 制御盤を操作… Felicia~至福の瞬間、至福の場所へ~(1) の続きを読む
高額紙幣が数枚。 乱れたベッドの枕元に、無造作に投げ出されている。 「楽しませてもらったよ。 ありがとう。」 一分の隙もなく身仕舞を済ませたオリヴィエが、振り向きもせずに声をかけた。 見たくはなかった。 自分の昂ぶりをお… 手枕の淵(2) の続きを読む
カツン・・と乱暴にかかとを打ちつけた。 先だって手に入れたばかりで、まだ何度もはいていないヒールの靴は、かなり気に入ったものだったのに。 整えられた細い眉をきゅっと寄せる。 また・・だ。 まっすぐには帰れない。 とてもこ… 手枕の淵(1) の続きを読む
抱きしめた。 細い身体が弓なりになるほど、思いきり。 レヴィアスの腕の中、彼女が小さく身じろぎをする。 「息ができない。 もうちょっとだけ、緩めて。」 くぐもった声にレヴィアスは笑いをもらす。 「だめだ。 我は聞いたはず… 金と銀(23) の続きを読む