Eine Rückkehr ~帰郷~ (5)
休日の朝。 靄のかかった景色を見下ろして、ロザリアは大きく息を吸い込んだ。 生まれたての朝の陽を浴びながら、バルコニーへ舞い降りた小鳥に微笑する。 「おはよう。 良い朝ね。」 口調が甘い。 それは約束のせい。 この後すぐ… Eine Rückkehr ~帰郷~ (5) の続きを読む
株式会社KOEIのゲーム「アンジェリーク」非公式ファンサイトです。
休日の朝。 靄のかかった景色を見下ろして、ロザリアは大きく息を吸い込んだ。 生まれたての朝の陽を浴びながら、バルコニーへ舞い降りた小鳥に微笑する。 「おはよう。 良い朝ね。」 口調が甘い。 それは約束のせい。 この後すぐ… Eine Rückkehr ~帰郷~ (5) の続きを読む
「ねぇ、ロザリア~。 で、さ、どうなってるの?」 夜遅く、眠れないからとロザリアの部屋へやって来たアンジェリークが、テーブルの上のクッキーをつまみながら、切り出した。 そろそろ休みたい時間であったから、迷惑千万な訪問であ… Eine Rückkehr ~帰郷~ (4) の続きを読む
白を基調に金と青を配した執務室は、主である光の守護聖ジュリアスの存在で完全な調和を作り出す。 聖地にある、九人の守護聖の長。 豪奢な金の髪をした貴公子は、青と金で縁取った白絹のトガを自然にまとい、控えめなノックの音に瑠璃… Eine Rückkehr ~帰郷~ (3) の続きを読む
羽飾りがあると良い。 ハンガーにかけた新調の衣装を眺めて、オリヴィエは思いつく。 「そうだねぇ、毛足の長いものの方が良いね。 うん。 その方がきっと映える。」 真珠色の光沢をもった、てろりとした絹の生地。 そのままでも十… Eine Rückkehr ~帰郷~ (2) の続きを読む
パラパラパラ…。 スレード葺きの屋根が鳴る。 時折混じる一際大きな音が、なんとも無粋で神経に障った。 薄汚れて濁った色の塊は、雨にも雪にもなれない半端もの。 いっそ雨なり雪なり、はっきりすれば良いと、その中途半端さにいら… Eine Rückkehr ~帰郷~ の続きを読む