手枕の淵(2)

高額紙幣が数枚。 乱れたベッドの枕元に、無造作に投げ出されている。 「楽しませてもらったよ。 ありがとう。」 一分の隙もなく身仕舞を済ませたオリヴィエが、振り向きもせずに声をかけた。 見たくはなかった。 自分の昂ぶりをお… 手枕の淵(2) の続きを読む

手枕の淵(1)

カツン・・と乱暴にかかとを打ちつけた。 先だって手に入れたばかりで、まだ何度もはいていないヒールの靴は、かなり気に入ったものだったのに。 整えられた細い眉をきゅっと寄せる。 また・・だ。 まっすぐには帰れない。 とてもこ… 手枕の淵(1) の続きを読む