金と銀(4)
「おかしい・・・・・。」 しばらく前から、カーフェイは思っていた。 知らぬ間に、左親指のつめを噛んでいる。 皇宮の奥深く。 敵味方入り乱れての、混戦状態であった。 ぼんやりと突っ立ったままの指揮官カーフェイを、敵が放って… 金と銀(4) の続きを読む
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「おかしい・・・・・。」 しばらく前から、カーフェイは思っていた。 知らぬ間に、左親指のつめを噛んでいる。 皇宮の奥深く。 敵味方入り乱れての、混戦状態であった。 ぼんやりと突っ立ったままの指揮官カーフェイを、敵が放って… 金と銀(4) の続きを読む
浅い春の午後、日差しはまだ弱い。 海から吹く風は、まだ冬の名残をたっぷりと残して、冷たく尖っていた。 身震いをして、ロザリアはコートの襟元をかき合わせる。 黒い革の手袋をした手首を、片方の手でしっかりと握り締め、… 夜曲(2) の続きを読む
わずかな揺れの後、音もなく地上車は停まった。 「目的地です」 オートドライブモードのナビが、乾いた声でそう告げる。 長い手袋をした指で、コートの前をしっかり合わせると、ドアを開けた。 途端、どっと流れ込む潮の香り… 夜曲(1) の続きを読む