Die Station ~ die zu Heaven fortsetzt~(16)
「父上、俺はやはり不肖の息子ですね。」 両親の墓前、白い百合を手向けて、オスカーは父に話しかける。 「どうかお許しください。 もう少しだけ…、未練がましくあることを。」 草原を渡る風に混じって、父の笑う声が聞こえたような… Die Station ~ die zu Heaven fortsetzt~(16) の続きを読む
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「父上、俺はやはり不肖の息子ですね。」 両親の墓前、白い百合を手向けて、オスカーは父に話しかける。 「どうかお許しください。 もう少しだけ…、未練がましくあることを。」 草原を渡る風に混じって、父の笑う声が聞こえたような… Die Station ~ die zu Heaven fortsetzt~(16) の続きを読む
それは辺境から始まったのだと、クラヴィスは語った。 女王の統治するこの宇宙は、主星を中心に大きな楕円形を描く島宇宙である。 前女王は崩壊しかけた宇宙の維持に、その力を吸い取られ、それが故に前代未聞異例の速さで玉座を去った… Die Station ~ die zu Heaven fortsetzt~(15) の続きを読む
草原の惑星と人の呼ぶ、緑の大地がオスカーの故郷であった。 見渡せば遥かに続く草の原。 風が吹けば、緑の絨毯がいっせいに色を変える。 遅れて青い草いきれ。 じきに正午になろうという頃、オスカーは小高い丘の上にある両親の墓所… Die Station ~ die zu Heaven fortsetzt~(14) の続きを読む
陽が上る。 茜色に染まるく聖殿が、オスカーの間近にあった。 東の窓から見える朝のこの光景は、守護聖に就任して以来ずっと愛してきたものだ。 薄くらがりの地を次第に温かく染め変えゆくその様子は、女王のサクリアがあたりに広がり… Die Station ~ die zu Heaven fortsetzt~(13) の続きを読む
聖なる女王の力は偉大である。 統治するその宇宙、あまねく全土に秩序と安寧の日々が訪れた。 生きとし生けるもの、そのすべては生まれ、育ち、やがて安らかな死を迎える。 そして転生。 巡る生の循環は、新女王の御代となって、途絶… Die Station ~ die zu Heaven fortsetzt~(12) の続きを読む
夜空を翔る。 白い馬は、炎の守護聖の手綱に従って、星の煌く墨色の空を静かに。 「どこへ…まいりますの?」 カタルヘナ家での別れをすませ、尽きぬと思われた涙もついに枯れ果てたロザリアが、まだ涙の残る青い瞳をあげて手綱をとる… Die Station ~ die zu Heaven fortsetzt~(11) の続きを読む
有翼の白い馬。 天馬と人の呼ぶ白い馬は、夜空に舞い上がり滑るように飛んだ。 ばさりばさりと時折思い出したように翼は上下するが、それも大した振動を伝えない。 背にある二人の貴人を気遣うように、白い天馬は黙々と下界を目指す。… Die Station ~ die zu Heaven fortsetzt~(10) の続きを読む
女王選出試験は、その半ばをもって終了となる。 素養と資質、それに努力が加われば、ロザリアの優勢は誰の目にも明らかで、なによりもう一人の候補、金の髪のアンジェリークが最近になって候補を降りると言い出したことが、ロザリアの即… Die Station ~ die zu Heaven fortsetzt~(9) の続きを読む
夕暮れの聖地。 やけに赤い陽があたりをロゼ色に染め上げる中、ロザリアは必死で探した。 赤いリボン。 あの後、彼女の聖地入りを追いかけるように知らされた彼の婚約は、ロザリアをさらに打ちのめした。 それなのに、… Die Station ~ die zu Heaven fortsetzt~(8) の続きを読む
主星の貴族などといえば、贅沢三昧の暮らしを想像されがちであるが、その実、彼らの日常は意外にも質素なものであった。 それは名門といわれる家において特に顕著であって、名門中の名門カタルヘナ家でもやはりその例にも… Die Station ~ die zu Heaven fortsetzt~(7) の続きを読む