Die Station ~ die zu Heaven fortsetzt~(6)

ロゼ色に染まった風景に、目にも鮮やかな赤い髪。 均整のとれた長身の影、長いストライドで一気に近づいてくる。 逆光のためにはっきりしない彼の表情は、いつもより緊張しているように思えた。 「ごきげんよう、オスカー様。」 目を… Die Station ~ die zu Heaven fortsetzt~(6) の続きを読む

Die Station ~ die zu Heaven fortsetzt~(5)

  聖地よりはるか遠く離れた空間に、ただ一つ浮かぶ星。 真新しいその惑星に街を作り、やがてその民が惑星中心部にある聖地とのゲートを開くまで。 それが2人の女王候補に与えられた、試験の課題であった。 緑の瞳をした… Die Station ~ die zu Heaven fortsetzt~(5) の続きを読む

Die Station ~ die zu Heaven fortsetzt~(4)

オスカーの朝は早い。 日々の退屈に自堕落な暮らしをする守護聖もいるにはいたが、軍人の家に育ったオスカーにはどうにもその習慣がない。 どんな深酒、色事も、彼に自堕落を教える事はなかった。 栗毛の愛馬を駆って、遠駆けに出かけ… Die Station ~ die zu Heaven fortsetzt~(4) の続きを読む

Die Station ~ die zu Heaven fortsetzt~(3)

  「失礼ですけど、オスカーさま。」 切れ長の張りのある瞳の色は濃いブルウ。 「わたくしは、お嬢ちゃんなどではございません。 そのように呼ばれる事、好みませんの。」 癖のない発音と抑揚。 厳しい言葉にはまったく… Die Station ~ die zu Heaven fortsetzt~(3) の続きを読む

Die Station ~ die zu Heaven fortsetzt~(2)

  3つの墓標があった。 刻まれた文字は多少風化していたが、十分判読できる程度のものである。 一つは父のもの。 隣りは母の。 そしてその隣りは妹のものであった。 両親ともに天寿をまっとうしたように見えるが、妹は… Die Station ~ die zu Heaven fortsetzt~(2) の続きを読む

Die Station ~ die zu Heaven fortsetzt~(1)

  草の匂いがした。 頬をなぶる爽やかな風に混じって、青い草の。 見渡せば、はるか遠くにかすむ地平線。 また風だ。 続いてざあっと音がする。 青い絨毯の色が、足下から順に遠くへと変わってゆく。 何もかもが懐かし… Die Station ~ die zu Heaven fortsetzt~(1) の続きを読む