Felicia~至福の瞬間、至福の場所へ~(2)

「それ……、造るンですか?」  視線で設計図を指すと、赤い瞳を銀のまつげが隠した。 「量産用じゃあないですよね?」  努めて軽く聞く。 「ああ。見りゃ、わかんだろーが。 特注だ。」  やっぱり。  そうなると、その先を聞… Felicia~至福の瞬間、至福の場所へ~(2) の続きを読む

Felicia~至福の瞬間、至福の場所へ~(1)

「降ってきやがった」  白いつなぎの肩口に積もる粉雪をはらいながら、栗色の髪の青年が小走りに駆け込んでくる。 「そうか。 じゃあこれで、しばらく輸送船(ふね)は出せねえな。 今出たやつが、最後ってこった」  制御盤を操作… Felicia~至福の瞬間、至福の場所へ~(1) の続きを読む