Forever&Ever(21)
その日、バルコニーから見上げた空は、青かった。 早朝まだしっかり夜も明けきらぬうちから始った式典の準備で、白亜宮は人、人、人でごった返している。 国王の私室は式典会場からずいぶん離れたところにあるのだけれど、それでもざわ… Forever&Ever(21) の続きを読む
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その日、バルコニーから見上げた空は、青かった。 早朝まだしっかり夜も明けきらぬうちから始った式典の準備で、白亜宮は人、人、人でごった返している。 国王の私室は式典会場からずいぶん離れたところにあるのだけれど、それでもざわ… Forever&Ever(21) の続きを読む
雨が降る。 さぁさぁと静かな音をたてて、細い細い針のような雨が。 「珍しい事。 そんな季節ではありませんのにね。」 開け放たれた窓を閉めながら、僕付きの侍女が口にする。 全くそのとおりだ。 雨季でもないのに… Forever&Ever(20) の続きを読む
冷たい大理石の廊下は、ヒールの靴には不向きだった。 特に今日のように細いピンヒールを選んだ時には、急ぎ足で歩く事さえ注意しなくてはならない。 つるつると滑り、バランスを崩しがちである。 だが今のロザリアは、そんな用心も忘… Forever&Ever(19) の続きを読む
「わたくしは思うのですよ、ロザリア。」 リュミエールの静かな声は続いた。 「例えばあの2人。 ティムカもオリヴィエも、あなたのお気持ちを自分の下へ惹きつけておく事がかなわない。 その結果、彼らはあなたの心を… Forever&Ever(18) の続きを読む
逃げるようにティムカと別れたものの、そのまま執務に戻る気にはどうにもならないロザリアだった。 執務室へ続く廊下の途中で立ち止まり、重いため息をつく。 どうしよう。 自分のまいた種とはいうものの、正直彼女には… Forever&Ever(17) の続きを読む
かつて失われた大地が次々と、アルカディアの地に戻る。 それは栗色の髪のアンジェリーク、新宇宙の女王たる彼女の育成が、順調に進んでいる何よりの証だった。 王立研究院からの報告に目を通した女王補佐官ロザリアは、報告書を執務机… Forever&Ever(16) の続きを読む
どさりと投げ出された。 まるで手荷物でも扱うように乱暴に。 寝台の上、ロザリアは驚きで目を見開いている。 「どうしたんだい?」 楽しんでいるのか? 優しさのかけらもないこんなオリヴィエを見るのは、初めてだっ… Forever&Ever(15) の続きを読む
薄暗がりの玄関ホールを抜ける。 目を閉じていても自由に歩ける、通い慣れた恋人の私邸だというのに、この時のロザリアの足は、まるで初めて訪れた時のようにおろおろとしている。 いや、初めての時よりもひどいかもしれ… Forever&Ever(14) の続きを読む
冷たい雨が降る。 聖地にあれば、女王の力によって完全にコントロールされている気候も、ここアルカディアではそうもゆかない。 女王の支配する空間とは別宇宙の事。 身体の芯から冷えこむような、細かい霧雨が何日も続… Forever&Ever(13) の続きを読む
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